About Neon art |
光について |
20年以上も前のことですが、ロンドンの安アパートに滞在している時、部屋の暗さに寂しさを感じました。
慣れるとすごく、落ち着く空間であることに気がつき、コテコテにデザインされた悪趣味とも思える 電気スタンドが、空間にマッチし、放たれた光に、伝統の重みさえ感じるようになりました。 ビバリーヒルズの豪邸に、長期滞在する機会に恵まれた時は、光の使い方に感動しました。 昼の爽やかな明るさとは全く違った夜の空間を楽しむことができました。 センスの良いシンプルなデザインのスタンドから放たれる光。 庭にある木々、プールを照らす光。 窓から夜景の見えるリビングルームは、照明が抑えられていて、その空間にいると、自分が映画の ワンシーンにいてるような気にさえなりました。 日本では、蛍光灯の光ばかり、明るければいい。そんな空間にしかいませんでした。 「光り」の魅力に気がつきました。 そして、1988年アメリカでネオンスクールで、ネオンつくりを学びました。 |
Neon について |
Neonは、1910年に、George Claudeに始めて紹介され、照明/サインとして世界中に広がりました。 現在、様々な個性的な光が開発され存在しますが、、その中でいまも、ネオンの光は独特です。 それ自体が発光し、光の線で絵を描くことも、字を書くこともできます。 輝度がたかく、遠いところから光りを認識することができます。それでいて、直接眺めていても、眩しいと感じません。 このような性質は、屋外広告/店鋪サインとして、室内照明として、幅ひろく利用されている理由です。 |
他の照明機具について |
ネオン以外にも、光自体を楽しめるものがあります。ファイバー、クリスマスに使用されるイルミネーションランプ フローラインe.t.c.で、輝度は低く、光りが直接目にはいっても眩しく感じることはないです。 ハロゲン球、ビーム球などは光が直接目に入ると、眩しく、「もの」を照らすことによって、「もの」の形、 素材感を楽しむときに使用されます。 光の特徴を理解して、空間を演出/創造していきたいと、思っております。 」 |
Neon artについて |
私は、ネオンの光を使ってつくられた「意味ある、メッセージある作品/空間」がネオンアートであると考えています。 アメリカで、建築物/商業施設の中に取り付けされたネオンが、パブリックアートと位置つけされているものもあります。 画家が自分の絵の一部分にネオン管を取り付け「何か」を表現している作品を見たことがあります。 ネオンベンダー(ネオン管をまげる職人)が、ガラスの特製をいかし様々な作品を制作されています。 これは、glass art の中に分類された neon artです。
私は1989年以降、neon artist として活動を続けさせていただいておりますが、 日本では、まだまだ neon=看板/パチンコ店のイメージが強く、neon artは一般に知られる存在ではなく、artとして 認識されていないように感じます。
私は、「LOVE & PEACE」をモットーに、「宇宙を覗く隙間を探す」というテーマで、 鉄の造形物、石膏、油絵 等とネオンを組み合わせた作品を制作し、様々な空間を創造/演出させていただいております。 生で見るネオンアートとは、かなり異なりますが、制作させていただいた作品/空間をこの homepage を通じて紹介すること によって、多くの方々にネオンの光の素晴らしさに興味をもっていただき、作品を通じて何かを感じていただければうれしく 思います。
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